ブロ愚

日々徒然と妄想文

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君の道程いつからですか?
デP新曲ー!これはすばらしい書道ソングですね(棒読み)
いつも通りデッドボールでした。


次回更新下の記事で書いた鬱話になりそうです\(^o^)/4話全く書けてないから!
まさかの順主!しかもえろありになるかもしれない罠www
荒主でもいけると思うんだけどその場合結末は同じでも
過程が今考えてるものと完全に別物になりそうなので
とりあえず順主で書いて気が向いたら荒主版も書きたいな。
ちなみに救い全くなしの完全に鬱話です
幸せにしたいとか言っておきながら!!


とりあえず書けてる部分だけのっけてみます 続きからどうぞ

注!
・パラレルです
・鬱です
・順平がちょっと嫌な奴

 ― ― ―


 A bullet of lollypop



「おい、見てみろよ」
 昼下がりの教室。体育の授業のために着替える男どもでひしめくそこで、Tシャツから首を出したところで背中を突付かれた。後ろの席の悪友、友近だ。
 そいつが指差す先――教室の一番後ろ、窓側の席を見て、俺は思わず「うわ」と呟いた。
 青緑や紫色の斑点。明らかな拳の形。病的に白い肌に浮かぶいかにも『殴られました』な痕をいくつもつけた人間が、のろのろと着替えているところだった。
「知ってる?ギャクタイされてるらしーぜ、あいつ」
「知ってる。有名じゃん」
 大空青、という名前。
 暗くて、いっつも俯いてて、ずっと1人で本を読んでいる。学校を休んだ翌日には、必ずどこかしらに包帯を巻いて現れる。片側だけ長い前髪を揶揄して、影じゃ「キタロー」とか呼ばれている、そいつ。
 一時期イジメにも遭っていたらしいけど、今じゃもう誰もあいつに関わろうとはしない。
「いつか死ぬんじゃねーかなぁあいつ」
「そんで学校が休みになったらいいんだけどな」
 ジャージを羽織ながらそう呟くと、友近がはははと笑い声を上げた。
「順平冷てぇー」
「んなことよりとっとと行こうぜ。遅刻するとブルマンがうるせーじゃん」


 苛立ちをぶつけるように、乱雑に扉を開けた。みんな帰ってしまったのだろう、夕焼けに染まった教室には誰もいない。
 はーあ、と大げさに溜息をついてみた。進路調査でふざけて『正義のヒーロー』と書いたのが担任の気に触ったらしく、呼び出されて無茶苦茶怒られたのだ。真面目にやれ、だの何だの。
「冗談通じねーんだから……」
 真面目に考えた将来の夢とか、そんなもんあるわけないのに。どんな大きな夢を見たって、俺みたいな凡人は適当な大学行って適当な会社入って、ちょっと可愛い子と結婚して、そんな平凡な人生が精々だ。ああ、つまんない人生だな。非凡なやつらが羨ましい。
「あー!つまんねー!!」
 誰もいないのをいいことに、そう叫んでみる。
 非凡な奴等って言えば――例えば3年の真田先輩とか。ボクシング超強ぇの。あと桐条先輩だな。美人な上にご令嬢で生徒会長様だ。同じクラスのゆかりッチやアイギスさんもかなりもてるし非凡の分類だよな。あー、羨ましいな普通じゃないって。
 ふと。普通じゃない、なら大空もだよな、と思いつく。でもアレは駄目な非凡だよな。あれになる位なら普通の人生でいい。
 そう考えるとちょっとだけ気が楽になる。俺も結構幸せなんじゃん?みたいな。
 ニヤニヤしながら大空の席を見ると、机の上に1冊のノートが乗っかっていることに気が付いた。授業のノートか?
(そういやー大空って、めちゃくちゃ成績良かったんだっけか)
 ちょっと見せてもらおうと思い、そこまで歩いていき、そのA4のノートを手に取りぱらぱらとめくる。
「……なんだコレ」
 綺麗な字で書かれていたのは数学でも歴史でもなく。
 ……小説、だった。
 細かく言えば小説だけじゃなくて、台詞だけとか設定の走り書きとかキャラのデザインとかが入り混じっていたが、そのノートには確かに1本の物語が書かれていた。
(あ、結構面白れーかもコレ)
 主人公は大空で。ペルソナとかいう特殊な能力でシャドウとかいう敵と戦う、ゲームとかライトノベルにありそうな内容だ。でも自分が主人公ってちょっとサムイよな。
 何より驚いたのは、登場人物の殆どが実在する人間で、その中に俺の名前もあったことだ。
 出て来るのは真田先輩とか桐条先輩とか、かなり目立つ人たちばかりなのに。ゆかりッチやアイギスさんの名前も出てくる。山岸ってイジメで学校辞めた子だったか。荒垣先輩ってのはえーと、不良って呼ばれてる奴らの中にそんな名前があった気がする。
 主要キャラクターと書かれているページに、俺の名前を見つけてもう一回仰天する。『 伊織 順平 : 親友 』と書かれていたのだ。親友!? 親友って、
 がたん、と教室の扉が開く音がして、振り返る。

 真っ青な顔をした大空が、そこに立っていた。

「え、あ、これはその」
「――返して!」
 勝手に中を見たのがばれてまごつく俺に駆け寄ってきた大空にノートを奪われる。
 呆然とする俺を怒りとか憎しみとかがこもった涙目で睨みつけて、
「……しんじゃえっ!」
 そんな子供みたいな捨て台詞を残して、大空は走り去った。
 まずいことしちまったなぁという申し訳なさと。あんなところに置いておく方が悪い、なんだよ「しんじゃえ」ってという怒りと苛立ちだけが取り残された。


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